庄﨑隆志のプロフィール

office 風の器 主宰


俳優・日本劇作家協会会員・日本演出者協会会員・(財)現代人形劇センター評議員・国立障害者リハビリテーション学院非常勤講師・文化庁主催演劇大学講師等

 1961年杉並区西荻窪生まれ。19歳で裏方のアルバイトのつもりで入ったプロフェッショナル劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」で思いがけず役を貰い、俳優に。
 初舞台はギリシャ神話『オルフェ』で、二匹の蝶を演じた。その後、創立メンバー代表となる。
 22歳、松山善三演出(「名もなく貧しく美しく」映画監督)の『赤い椿の物語』(TBS制作、人間が好きドラマシリーズ・石井ふくこプロデューサー)出演。
 そして『オルフェ』の主役オルフェ、ふじたあさや演出『曽根崎心中』の主役徳兵衛など、俳優として表現方法を探求しながら、演出・脚本も手掛ける。
 創立してから25年間、全国各地780ヶ所2,500回以上公演、ヨーロッパ、アメリカ、ニュージーランド、韓国、香港、台湾、カンボジア、フィリピン等海外14ヶ国公演。
 京劇(張春祥に師事)、日本舞踊(花柳千代)、お神楽(松本源之助)なども学び、現在も俳優、演出、脚本、美術も兼ねて活動しております。
 2005年3月のデフ・パペットシアター・ひとみ退団後も、公演プロデュース、そのかたわら大学、専門学校(独)国立特別支援教育総合研究所や国立障害者リハビリテーションセンター学院、国際障害者年ナイスハート基金、(財)東京都人権啓発センター、高校、全国各地、東南アジアで開かれるワークショップの講師としても活動。
 映画『ゆずり葉』(全日本ろうあ連盟製作)主演。
 著書に『障害者と福祉文化』(第3巻明石書店)、『ユニバーサルアートへの招待』(戸山サンライズ発行)がある。


2000年より埼玉県立特別支援学校坂戸ろう学園特別非常勤講師
2004年より青森県立八戸東高等学校表現科特別講義講師
2004年より国際障害者年ナイスハート基金ワークショップ派遣
2004年より東京人権センターワークショップ派遣
2007〜2015年 世田谷福祉専門学校非常勤講師
2011年より東京聴覚障害者自立支援センター講師
2013年より白梅学園大学ワークショップ講師
2014年より全国高校生手話パフォーマンス甲子園審査委員長


庄﨑隆志の作品

舞台出演作品
オルフェ(演出・伊東史朗/美術・安元亮祐)全国公演・チェコスロバキア・ユーゴスラビア公演
赤い椿の物語(演出・松山善三/音楽・いずみたく)東横劇場・NHKホール・全国公演
京太郎の唄(演出・ふじたあさや/音楽・吉岡しげ美)全国公演
遠野物語(演出・遠藤啄郎/音楽・矢吹誠)ザスズナリ劇場・全国公演・アメリカ・韓国公演
わんぱくスサノオ大蛇退治(演出・伊東史朗)ニュージーランド・フランス・ポーランド・韓国・台湾・全国公演
曽根崎心中(演出・ふじたあさや/音楽・桃山晴衣)前進座劇場・全国公演・海外公演
猿の王(演出・遠藤啄郎/音楽・矢吹誠)俳優座劇場・全国公演
有明を渡る翼(演出・野崎美子)福岡公演
聴こえ~或る~無い~侘しさ コンテンポラリーパフォーマンス 明大前キッドアイラック公演(共演コントラバス齋藤徹)
鞄と身体の中にある幾つかの空間 to R mansionとのコンテンポラリー in 横浜・埼玉
La Trace ダンスを見たいフェスティバル in 麻布dieprtze
フルコースをご一緒に in 自由区BOX 中目黒 ダンデライオンプロデュース
アルトーの日誌(中野テルプシコール)
他20本ほど
演出作品
波無烈斗 hamlet ハムレット公演(振付・演出)TACCS1179劇場
UKIYOE(脚本・演出)シアターカイ提携公演/赤レンガ倉庫1号館
里亞王〜リア〜(脚本・演出)アサヒアートスクエア劇場
RASYOMON 烏と風の迷路(脚本・演出)黒テント劇場、シアターカイ提携公演
牡丹と馬~遠野ものがたり~(脚本・演出)
雨月 放浪の侍(脚本・演出)シアターカイ提携公演
オルフェウス(脚本・演出)横浜ランドマークホール・世田谷パブリックシアター・全国公演
ドッテテドッテテドッテテド賢治のトランク(脚本・演出)天王洲アイルスフィアメックス・全国公演
真夏の夜の夢(演出)前進座劇場・全国公演
カガミマル(演出)バーシティホール・全国公演
鏡に映す花の男たち(脚本・演出)千本桜ホール・横浜公演
白痴の空歌(脚本・演出)シアターカイ提携公演 大阪・東京公演
手の器よ花ひらくアリランの詩(脚本・演出)中野芸能館
五輪書のぼうけん(脚本・演出)横浜ST スポット 中野テルプシコール
ブンナよ木からおりてこい(演出)座・高円寺劇場
あらしの夜に(演出)座・高円寺劇場
命・生きる力(構成・演出)葛飾シンフォニーヒルズモーツァルトホール公演
アースアスアスナロウの樹詩(脚本・演出)
手話Open公演(脚本・演出)世田谷区民会館・大阪北区民センター・栃木公演
菩薩の詩公演(脚本・演出)
ブラックカンパニー(脚本・演出)
蛙の四季(脚本・演出)
思い出写真館(脚本・演出)北九州パントマイムフェスティバル in 北九州市芸術劇場
他10本ほど
賞歴
2010年 平成22年度横浜文化賞・文化芸術奨励賞受賞

2016年2月24日現在

「風の器」という名の由来

office風の器
風姿花伝
 みなさんから「どうして風の器という名前を付けたのですか?」と時々聞かれます。
 私は20代から世阿弥の風姿花伝という書物がとても好きでした。
 好きというより尊敬に近い気持ちがあります。
 『風体・形木は面々各々なれども、面白きところはいづれにもわたるべし』(花伝第五 奥儀 云 より)~『風』~それが名前の由来です。
 芸を志す者だけでなく、今の時代においても大切な「心」を、読む度に教えてもらえるような書物です。


 風姿花伝 (世阿弥 著、岩波文庫)は人類史上最高レベルの演技論・演劇論です。
 人類最高レベルの演技論だけあって、世界中の演劇人が読んでいます。
 室町時代の能の大成者世阿弥の主著として、あまりにも有名です。
 かの「初心忘るるべからず」は、世阿弥の言葉であります。


 私は、何度も読み返しています。


 本物の演劇人を目指すなら、プロ/アマ問わず、ぜひ一読をお勧めします。
 あなたの座右の銘がみつかりますように。
 風姿花伝のお蔭様でたくさんの作品との出会いがあり、発見があり、充実して楽しく仕事が出来たことを感謝します。