デフ・パペットシアター・ひとみ

1983年 22歳の僕 乙女文楽人形
 まだ入門も許されていない身で、発表会の番付(プログラム)に、「乙女文楽人形・庄崎隆志」と驚きながら既に宣伝されてしまいました。
 ひとみ座乙女文楽の模範村上良子先生(写真左側)。
 「大丈夫ですよ。庄﨑さんは度胸ありますから」と優しく励まされてくれました。
 ちょっと待って下さい。
 僕は全く聞こえないのに度胸あるって言ったって、日本舞踊とかは、何も素養がないんですよ。
 しかし、とりあってももらえず、さっそくお稽古に。でも、発表会まで1ヶ月しかない!
 必死で先生の指導を見ながら稽古してくると、
 「違う、違う!!!」と先生がよく叱ります。かなり苦労しました。
 ともあれ、運命の日はやってきて、長野・全国人形劇カーニバルのオープニングの発表。血管が切れそうになりながらの『三番叟』( さんばそう)でした。無事成功でした。あ~あ、懐かしい。
 文楽浄瑠璃は、日本文化の粋。知れば知るほど深いです。

期日
1983年
振付
村上良子
共演
酒井 郁

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